代表的なモニターヘッドホンの特性と主観的イメージ

モニターヘッドホンのAKG K240 Studioを購入しました。

そこで、今持っているヘッドホンのそれぞれのイメージ感覚を記録しておこうと思います。

完全に主観的イメージですので、その辺りはご了承ください^^;

目次

今回比較した3つのヘッドホン

・Sony MDR CD900ST:

日本で定番と呼ばれている。よくアーティストの録音でつけているのを目撃する。

・Sony MDR 7506:

CD900STより安い。折りたたみができるため持ち運びやすい。

ケーブルがカールコード。デフォルトでミニジャックにも対応。フォン変換付き。

・AKG K204 Studio:

欧州で定番と言われている(Google調べ)やつ。デフォルトでミニジャックにも対応。フォン変換プラグ付き。

Sony MDR CD900ST

イメージ:

それぞれの音がくっきり鳴っている感じがします。録音時のモニタリング向きかな、と感じています。あとは、トラック単体の音作りなどで有効かなと思います。絵に例えるなら、重厚な油絵を見ている感じでしょうか。

周波数特性:sonarworks reference4のプロファイルを添付します

定位感:奥行き感は聞き取りにくなと感じています。プロではない私は、このヘッドホンでリバーブ量の調整ができません(力量不足!?)

装着感:一時間もすると、耳の後ろ当たりが痛くなるので、タバコが吸いたいな、と思ってしまう。また、このヘッドホンだとどうしても音量を上げがちになってしまいます(笑)、音量による耳疲れも頭痛の原因かと思います。

Sony MDR 7506

イメージ:

CD900STのようなそれぞれの音がくっきりなっている感じはありつつ、CD900STよりも奥行き感を若干感じます。くっきり感はCD900STほどはありません。

周波数特性:sonarworks reference4のプロファイルを添付します

周波数特性が低域も出そうなカーブですが、実際は厚みのあるパッドによる耳との距離の関係?、DAWなどで50Hzをオシレータで発振させてCD900と聴き比べすると、CD900STの方が低域がしっかり聞こえました。

定位感:CD900STよりも奥行きがあります。

装着感:CD900STよりはフィット感があってよいけれど、一時間もすると耳の後ろ当たりがいたくなって、タバコが吸いたいな、と思ってしまう。パッドが耳の大きさを完全に覆わない点も、耳が痛くなる原因でしょうか。CD900STよりふかふかした厚みのあるパッドです。装着感とは関係ないですが、フィールドレコーディングなど、持ち出す際には折りたたみができるため便利です。あと、プラグがミニジャックのため、携帯機器などに直接つなぐことができる点も良いです。

AKG K240studio

イメージ:

それぞれの音の分離感と、奥行き感を感じることができます。

周波数特性:sonarworks reference4のプロファイルを添付します

定位感:上記2ヘッドホンよりも非常に定位感がわかりやすいです。

装着感:快適。タバコを吸うより音楽に没頭できました。2時間程度、雑念がなくいつの間にか経過していました。無理やりタバコを吸いました。パッドがフカフカしており、肌への接着感が良いので、汗がパッドについていました。パッドが耳を覆うくらい大きいサイズなのもグッドです。パッド交換は定期的にする必要がありそうです。持ち運びには大きいため、基本的に持ち運びません。

まとめ

今までは基本的に、ヘッドホンはCD900STで聴いて作業をしました。

楽器それぞれの音がしっかりなっている感じがでるので、ミックスの時にも、すべての音が主役になってしまうような音作りになりがちでした。ミックス後に、リファレンスと比較して聞くと、バランスをとっているというよりも、全部が前に出てきている、ような感じになっていました。プロは、こういった特性を基準にバランスをとることができるのですが、私はそれができません 笑

CD900STは、よく検索すると、録音時のノイズなど、細かい部分がわかりやすい、というレビューも見たりしたのですが、そういうことなのかもしれません。

対して、K240はちょっと大きな空間に入って俯瞰的に聞けている感覚があります。耳の真横から聞こえたり、奥の方から音が聞こえる感じがしたり、定位感をしっかり聞くことができました。

ヘッドホンで聞くときには、sonar works reference4をかけて聞いています。周波数的にはたぶん大体フラットになっているかと 笑

個人的な利用用途としては、

楽器の録音時→CD900ST

打ち込み、ミックス、リスニング→K240 Studio

外での録音など持ち出し→MDR 7506

とします 笑

個人的に、音楽に一番没頭できたのがAKG K240 studioでした。しばらくはこれを使ってみながら、お金に余裕ができたらベイヤーやオーディオテクニカなどのヘッドホンも試してみたいな、と思っています。

・2020/08/01追記 CD900STの見直し

Discrete4オーディオインターフェースを購入して、全てのヘッドホンを同時に利用できるようになりました。最近はひたすらAKGばかり利用していたので、CD900の良さを活かしていなかったことに気づきました。楽器単体の音作りをして、録音をするのはやはりCD900ということを実感しました。一つ一つの音がとてもはっきり聞こえるので、演奏も丁寧に意識するようになります^^;

ただ、AKGに耳が慣れてしまったので、CD900の音は少しきついです・・・あと、完全に個人的な感覚なのですが、CD900で録音していると事務作業をしている感覚になります 笑

CD900はミスにうるさい上司みたいなイメージで利用しています。

曲を作ったり、普段曲を聞いたりするのはやはりAKGを使っていこうと思いました。

今回比較したヘッドホンのリンク

Sony MDR CD900ST

↓↓サウンドハウス

MDR-7506

↓↓サウンドハウス

AKG K240 Studio


↓↓サウンドハウス

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reference4の個人的なオススメとしては、モニタースピーカーの計測できるエディション+計測用マイク全部入りのセットです。

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