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CSSのv1.7、神アップデートでした
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それはよかったね〜、特にどんなところが気に入ったのかな〜
CinematicStudioStrings(CSSと略)のアップデートがあり、v1.7にアップデートしました。普段は、リバーブ感があまり好みではなかったので、レイヤーで薄ら使う程度の音源だったのですが、今回のアップデートで、Spot1とSpot2という輪郭がはっきりしたマイキングとなり、リバーブ感も調整できるようになっていました。試して見たら、Spotマイクの弦の擦れ感などがとても好みの雰囲気で、ランフレーズなどにもベタに打ち込んですごくいい感じに行くな〜と感じましたので、ご紹介です。
2年の歳月を費やしたアップデートは、素晴らしいものだなと感じました。
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今回試したMIDIデータは、早いパッセージで、下降していくようなフレーズです。ベタ打ちになります。ベロシティは100一定、エクスプレッション(モジュレーション)は127の一定としています。
また、BPMは早めの150として見ました!
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音源としては、バイオリン1(VLN1)とチェロ(VC)の二つの音源を試していきたいと思います。
VLN1
CSSのVLN1です。
スピッカートをアタック成分にレイヤーする設定で、レガートモード、マイクはSpot1とSpot2をオンにした設定としました。リバーブは0です。
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mp3ですが、音色はこのような感じです。(マスターでOzon9Limiterをかけて音圧を上げています。それ以外は何もかけていません。)
非常にいい感じの弦の擦れた感じと、芳醇な艶が感じられます。よだれが出てきます。
CSSは、早いパッセージでランモードというモードで発音されるらしく、細かい調整なしでも、表現力が高いです。
大きめの編成で、よく使うViennaSymphnicLibrary(VSL)のSpecialEditionのストリングスと比較して見ます。
こちらも、マルカートで、アタックにスタッカートを重ねることができます。そしてmixで、一番デッドな音のcloseのPresetを選択して、RoomReverbをかけない設定にしました。
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こちらは、大人しい感じというか、クラシカルで高貴な印象を受けます。CSSのランのパッセージのような勢いを持たせるためには、細かくエクスプレッションもいじっていかないと近づかない感じがします。
編成規模が異なるので、比較できないのですが、SpitfireのChemberStrings(以降SCSと略)のVLN1のクローズマイクと音の質感を比較して見ました。SCSのアーティキュレーションは、CSSと合わせるため、Long(アタック強めのロング)とスピッカーとを同時に鳴らしています。
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SCSの方は、エクスプレッションを書き込むことで、もう少し細かな表現力が上がりそうです。
VC
CSSのチェロです。同様にマルカート、設定はVLN1と同じにしました。
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う〜む、芳醇・・・
VSLのチェロも打ち込んでみました。
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次は、ご参考まで、SCSのチェロです。設定はロングとスピッカートのレイヤー設定で、closeマイクです。
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まとめ
CSSのランフレーズの表現力に脱帽しました。
今まで、個人的にCSSのリバーブ感が肌に合わず、大きめの編成ではVSLを、最近は特に大体Spitfireで済ませられていたのですが、この表現力の高さを聞いてしまうと、使わざるを得なくなってきます。全体の響きとしては、VSLやSCSの音源をレイヤーして、輪郭の際立つような役割でCSS使っていきたいなと思いました。
CSSのご購入を悩んでいる方などのご参考となれば幸いです。